公認会計士の活躍のフィールド
公認会計士資格を取得した後は、どのような場所で活躍するのでしょうか?
公認会計士の活躍のフィールドは主に以下の5つに分かれます。
(1)監査法人
監査法人とは、監査証明業務を組織的に行うことを目的として、公認会計士法の規定により、公認会計士が共同して設立した法人をいいます。
公認会計士試験合格者の多くは、監査法人へ就職し、そこで公認会計士になるための要件である実務経験を得ます。
そして、公認会計士の資格を取って、そのまま監査法人に残るかもしくは他企業に転職・独立開業というパターンが多いようです。
(2)企業内会計士
企業内会計士とは、一般事業会社にて経理や財務の仕事をこなす公認会計士を言います。
また、監査をする監査法人等の公認会計士とやり取りする仕事もあるようです。
(3)独立開業
仕事も、やりがいも、収入も、すべて自分次第。それが独立開業するということ。
努力した成果がすべて自分に返ってくるのは、やはり自分の事務所を持つことの大きな魅力です。
公認会計士で独立する方の多くは、税理士登録後に税理士業務を行うようです。
(4)税理士法人
税理士法人とは、税理士業務を組織的に行う、税理士同士が共同して設立する法人です。
この税理士法人は2002年の税理士法改正によって設立が可能となりました。
2002年改正前は、個人にのみ税理士業務の提供が認められてきました。しかし、近年では、個人の能力では対応しきれない複雑化・高度化・大規模化する事案が多く発生しておりました。
そこで、組織的に分業化・専門化された複数の税理士が、このような事案を多角的な検討・解決するために、税理士法人の設立が認められたのです。
税理士法人で働く公認会計士の中には、税理士登録している公認会計士だけではなく、会計士補もいるようです。
ただ、公認会計士試験に合格してすぐに税理士法人に勤める人はあまりいないと思われます。
(5)会計事務所
会計事務所とは、会計・税務の専門家として、税理士業務を行う事務所のことを言います。
主には、中小企業や所得の多い個人をお客様として、会計・税務、時には経営などのアドバイスを行います。
基本的には、監査法人や税理士法人などと比べて、取り扱う案件の規模は小さめですが、その分、いろいろなお客様と身近に接する機会も多いと言われています。
公認会計士試験に合格してすぐに会計事務所に所属する人は少ないですが、独立開業を希望する人が、監査法人を辞めた後のステップアップとして入所するケースも多いようです。
会計事務所で働く公認会計士の多くは、税理士登録をして税理士業務も行うようです。
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